文学史 / 近代・現代文学史
演習問題
演習問題
問題1
問題
次の作品を、成立(発表)が古い順に並べ替えよ。
『金閣寺』 『浮雲』 『蟹工船』 『ノルウェイの森』
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それぞれの発表時期を確認します。『浮雲』は明治20年前後(言文一致の先駆け)、『蟹工船』は昭和初期(プロレタリア文学)、『金閣寺』は昭和戦後(1950年代)、『ノルウェイの森』は昭和末期(1980年代後半)です。年代順に並べると、次の順になります。
答え:浮雲 → 蟹工船 → 金閣寺 → ノルウェイの森
問題2
問題
次の作者と作品の組み合わせのうち、正しいものを1つ選べ。
① 森鴎外 ―『吾輩は猫である』 ② 夏目漱石 ―『舞姫』 ③ 谷崎潤一郎 ―『痴人の愛』 ④ 川端康成 ―『蟹工船』
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①は誤りで、『吾輩は猫である』の作者は夏目漱石です。②も誤りで、『舞姫』の作者は森鴎外です。①と②は、夏目漱石と森鴎外の代表作が入れ替わってしまっている典型的なひっかけです。④も誤りで、『蟹工船』の作者はプロレタリア文学の小林多喜二であり、川端康成は新感覚派の作家です。③は正しく、谷崎潤一郎が耽美派の代表作『痴人の愛』の作者です。
答え:③
問題3
問題
『小説神髄』で写実主義の理論を打ち立てた人物と、『浮雲』で言文一致を実践した人物の名前をそれぞれ答えよ。
答え
理論(小説神髄)は坪内逍遥、実作(浮雲)は二葉亭四迷。
問題4
問題
夏目漱石・森鴎外が、自然主義とは距離を置く立場として位置づけられるときに用いられる呼び方を答えよ。
答え
余裕派(高踏派)
問題5
問題
白樺派と耽美派の理念の違いを、簡潔に説明せよ。
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白樺派は、人道主義・理想主義を掲げ、個人の生命力や個性を肯定的に、のびのびと描く立場です。代表作家に志賀直哉・武者小路実篤らがいます。
耽美派は、道徳や社会性よりも、美そのものを至上のものとして追求する立場です。時に背徳的・退廃的な美を描くことも辞さない点で、白樺派の健全な理想主義とは対照的です。代表作家に谷崎潤一郎・永井荷風らがいます。
答え:白樺派=人道主義・自己肯定。耽美派=美の追求(時に背徳的)。
問題6
問題
労働者階級の過酷な生活や資本主義社会の矛盾を描いた、小林多喜二による代表作の作品名を答えよ。
答え
蟹工船
問題7
問題
伊豆を旅する学生と旅芸人一座の少女との交流を描いた『伊豆の踊子』の作者は誰か答えよ。また、この作者が属した文学上の流派を答えよ。
答え
作者は川端康成。流派は新感覚派。
問題8
問題
戦後間もない時期に登場し、戦争体験や極限状況を重厚な筆致で描いた作家群を何と呼ぶか答えよ。また、それより後に登場し、日常生活の心理を私小説的な手法で描いた作家群を何と呼ぶか答えよ。
答え
前者は戦後派、後者は第三の新人。
問題9
問題
1994年に、川端康成に続いて日本人として2人目のノーベル文学賞を受賞した作家は誰か答えよ。
答え
大江健三郎
問題10
問題
キリシタン弾圧を題材に、信仰と苦難というテーマを描いた『沈黙』の作者は誰か答えよ。また、この作者が属する作家群(戦後派・第三の新人のいずれか)を答えよ。
答え
作者は遠藤周作。作家群は第三の新人。