現代文 / 設問対応の技術
頻出解法パターン
パターン1: 傍線部を分解して、言い換え箇所を前後から探す
こんな問題で使う
「傍線部『〜』とはどういうことか」と問う、傍線部内容説明問題。
解法の手順
- 傍線部を主語・述語・修飾語のパーツに分解する。
- 指示語があれば先に指示内容を確定する。
- 比喩・抽象語があれば、それに印をつける。
- 印をつけた各部分について、言い換えている箇所を傍線部の前後から探す。
- 見つけた言い換えを、傍線部の元の構造に沿ってつなぎ合わせる。
具体例
「それは諸刃の剣である」の「それ」を直前の文の内容に置き換え、「諸刃の剣」の中身を直後の一文(利点と欠点が表裏一体だという説明)から具体化して、両方をつなぎ合わせて解答する。
パターン2: 理由説明は因果表現から原因を特定する
こんな問題で使う
「なぜか」「なぜそう言えるのか」と問う、理由説明問題。
解法の手順
- 傍線部を、原因を問われている「結果」として確認する。
- 「なぜなら」「〜だから」「〜のため」など、因果関係を示す表現を前後から探す。
- 見つけた原因の候補を「(原因)だから、(傍線部の内容)になる」の形で読み、矛盾がないか確認する。
- 「加えて」「さらに」がないか確認し、理由が複数ある場合はすべて拾う。
具体例
「その提案は受け入れられなかった」の直後にある「〜ためである」という一文を理由として特定し、傍線部より前の情報(コストの高さ)を安易に理由にしないよう注意する。
パターン3: 空欄補充は対比の判定と代入検証で絞り込む
こんな問題で使う
語句・フレーズが空欄になっていて、選択肢から適切なものを選ぶ問題。
解法の手順
- 空欄の前後の文脈を確認し、大まかな内容の見当をつける。
- 対比構造がある場合、空欄がA・Bどちらの陣営の文脈かを判定する。
- 見当・判定と食い違う選択肢を先に消去する。
- 残った選択肢を実際に代入し、呼応表現や文体との整合性を最終確認する。
具体例
「私は、( )と考える」という空欄が、A(旧来の考え)を否定した後のB側の文脈にあると判定し、A側の内容を繰り返すだけの選択肢を消去してから、B側の主張に合う選択肢を選ぶ。
パターン4: 脱文挿入は抜き出した一文の指示語・接続語で位置を絞る
こんな問題で使う
抜き出された一文を、本文中のどこに戻すべきかを答える脱文挿入問題。
解法の手順
- 抜き出された一文の中の指示語・接続語・キーワードを確認する。
- 指示語が指せる内容、接続語の論理関係に合う文脈が、どの候補位置の直前にあるかを探す。
- 候補位置に実際に一文を挿入して読み、前後のつながりに違和感がないかを確認する。
- 最も自然につながる位置を解答とする。
具体例
「だが、それは記憶を失うことと同じ意味ではない。」という一文の「それ」が「思い出すのに時間がかかること」を指すと判断し、その内容が直前に述べられている候補位置を選ぶ。
パターン5: 記述は要素分解と過不足チェックでまとめる
こんな問題で使う
字数指定のある記述問題全般。
解法の手順
- 傍線部・設問を、答えるべき要素ごとに分解する。
- 各要素に対応する言い換え・理由の箇所を、それぞれ本文中から探す。
- 見つけた要素を、主語を明確にしながら1つの文につなぎ合わせる。
- 本文にない情報を加えていないか、要素の書き漏らしがないかを見直す。
具体例
「両刃の剣として突きつけられている」という傍線部について、利点(道具が作業を代わりに担う)と欠点(技能や感覚が失われる)という2つの要素を両方とも解答に含める。
パターン6: 選択肢は5つの誤答パターンで消去する
こんな問題で使う
内容合致問題・主旨把握問題など、選択肢から1つを選ぶ問題全般。
解法の手順
- 傍線部・設問内容をあらかじめ自分の言葉で要約しておく。
- 各選択肢を、言い過ぎ・本文にない情報・因果の逆転・対比の取り違え・話題のすり替えの5パターンに照らして検証する。
- パターンに該当するものから順に消去する。
- 最後まで迷う2択は、本文の程度表現・因果関係により正確に対応する方を選ぶ。
具体例
「彼のやり方は多くの反発を招いた」の説明で、「非効率であり」という本文と食い違う情報が混ざった選択肢や、「一切理解を示さなかった」という言い過ぎの選択肢を消去し、本文の記述と過不足なく一致する選択肢を残す。