現代文 / 現代文の読み方の基本

頻出解法パターン

パターン1: 段落に役割ラベルをつけて骨組みをつかむ

こんな問題で使う

文章全体の構成や、各段落の役割、大意・要旨を問う問題。

解法の手順

  1. 各形式段落の最初の1〜2文と最後の1文に印をつける。
  2. 各段落に「問題提起」「具体例」「主張」「まとめ」のいずれかのラベルをつける。
  3. 同じラベルが連続する段落は、1つの意味段落としてまとめる。
  4. 文章全体が頭括型・尾括型・双括型のどれに当たるかを判定する。

具体例

4つの形式段落のうち、2番目と3番目がどちらも「具体例」のラベルになった場合、この2つを1つの意味段落(具体例のブロック)として扱い、文章全体は「問題提起→具体例→主張」の3つの意味段落からなる尾括型に近い構成だと判断する。

パターン2: 指示語は「代入」で確定させる

こんな問題で使う

「これ」「それ」「そのような」などの指示語が指す内容を答える問題。

解法の手順

  1. 指示語より前の部分に、指示内容の候補(語句・一文)を探す。
  2. 候補を指示語の位置にそのまま代入してみる。
  3. 代入した結果、文の意味が自然に通るかを確認する。
  4. 通らなければ、指示範囲を広げたり狭めたりして候補を調整し、再度代入して確認する。

具体例

「通勤の時間や労力を削減できるという点で、それは大きな利点だ」という文で、「それ」に「通勤の時間や労力を削減できるという点」を代入すると意味が通るため、この部分が指示内容だと確定できる。

パターン3: 接続語の空所は前後の関係から逆算する

こんな問題で使う

接続語が空欄になっていて、選択肢の中から適切なものを選ぶ問題。

解法の手順

  1. 空欄の前の文と後の文が、それぞれ何を述べているかを確認する。
  2. 前後が反対の内容であれば逆接、同じ種類の内容の並びであれば並列・添加を候補にする。
  3. 前がまとめ、後が具体化であれば例示、前が詳しい説明、後が短い言い換えであれば要約の接続語を候補にする。
  4. 候補を実際に空欄に入れて読み、文脈上自然かどうかを最終確認する。

具体例

空欄の前が「読書は想像力を養うと言われる」、後が「読書量が多くても想像力が豊かとは限らない」という、前後が反対方向を向いた内容であれば、逆接の「しかし」を候補にして代入し、確認する。

パターン4: 対比はA・Bの2列表に整理する

こんな問題で使う

「AとBの違いを説明せよ」「筆者の主張として適切なものを選べ」など、対比構造を利用する問題。

解法の手順

  1. 「これまで」「一般に」などの表現でA(旧来の考え・一般論)を見つける。
  2. 逆接の接続語のあとに続くB(筆者の主張)を見つける。
  3. AとBの内容を、対応する語句ごとに2列の表に整理する。
  4. 設問で問われている「筆者の主張」は、原則としてBの列から答える。

具体例

「賢さとは知識の量だと考えられてきた。しかし、情報を見極め使いこなす力の方が重要だ」という文章では、A=知識の量、B=情報を見極め使いこなす力、と整理し、筆者の主張はBの側から答える。

パターン5: キーワードとキーセンテンスをセットで探す

こんな問題で使う

文章の主題・要旨・筆者の主張を問う問題。

解法の手順

  1. 文章中に2回以上繰り返し登場する、抽象度の高い語(キーワード候補)に印をつける。
  2. キーワードが、途中で別の表現に言い換えられていないかを確認する。
  3. 「つまり」「このように」の直後や、まとめの段落にある一文をキーセンテンス候補として探す。
  4. キーワードとキーセンテンスをつなげて、文章全体の主張を1文にまとめてみる。

具体例

「効率」と「待つこと」が繰り返し登場する文章で、最後の一文「私たちは『待つこと』の価値を、もう一度見直す必要があるのではないか」がキーセンテンスだと判断し、キーワードは「待つこと」に絞り込む。

パターン6: 具体例は一段抽象化してから主張と結びつける

こんな問題で使う

具体例をもとに、筆者の主張を説明する問題や、具体例と抽象的な主張の対応を問う問題。

解法の手順

  1. 具体例の内容を確認し、「これは何のための例か」を自問する。
  2. 具体例が複数ある場合は、それらに共通する要素を書き出す。
  3. 共通する要素を、一段抽象度を上げた1文にまとめる。
  4. まとめた1文と、文中の抽象的な主張の一文とを照らし合わせ、一致することを確認する。

具体例

「雪の語彙が豊富な言語の話者は雪の質を区別して認識する」「色の区切り方が違う言語では色の見え方も区別が異なる」という2つの具体例から、「言葉の違いが実際の認識のあり方に影響する」という一段抽象化した主張を導き、本文の第1文と対応づける。