漢文 / 句法の基礎(訓読の仕組み)
演習問題
演習問題
問題1
問題
次の文を書き下し文にせよ。
読(ム)レ 書(ヲ)。
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「書」にレ点が付いているので、「書」を先に読んでから「読」に返ります。送り仮名(ヲ)(ム)を補って読み、平仮名に直します。
答え:書を読む。
問題2
問題
次の文を書き下し文にせよ。
人不レ知(ラ)。
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「知」にレ点が付いているので、「知」を先に読んでから「不」に返ります。「知」は打消の「ず」に続くので未然形「知ら」となり、「不」は平仮名「ず」に直します。
答え:人知らず。
問題3
問題
次の文を書き下し文にせよ。
有レ朋自二遠方一来。
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「有」のレ点により、「朋」を先に読んでから「有」に返ります(朋有り)。「自」と「遠方」の一二点により、「遠」「方」を先に読んでから「自」に返ります(遠方より)。最後に「来」をそのまま読みます。
読む順は「朋→有→遠→方→自→来」です。
答え:朋有り、遠方より来たる。
『論語』冒頭近くにある、友人が遠くから訪ねて来る喜びを述べた一節です。
問題4
問題
次の文を書き下し文にせよ。
過猶レ不レ及。
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「猶」は再読文字で、1回目は「なホ」、2回目は「ごとシ」と読みます。「及」にレ点が付いているので、「及」を先に読んでから「不」に返り、「及ばざる」となります。
読む順は「過→猶(1回目)→及→不→猶(2回目)」です。
答え:過ぎたるは猶及ばざるがごとし。
『論語』にある、「行き過ぎは、足りないのとちょうど同じようなものだ」という、中庸の大切さを説いた有名な言葉です。
問題5
問題
次の文を書き下し文にせよ。
苛政猛レ於虎也。
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「於」は置き字なので、それ自体には返り点が付かず、読みません。「猛」に付いたレ点は、「於」を飛び越えて、すぐあとの「虎」に返る、という指示です。「虎」に、比較の基準を表す送り仮名「より(も)」を補って読み、それから「猛」に返ります。「也」はそのまま文末で「なり」と読みます。
読む順は「苛政→虎→猛→也」です。
答え:苛政は虎よりも猛なり。
『礼記』にある、「厳しく過酷な政治は、人を食い殺す虎よりも恐ろしい」という意味の、有名な言葉です。
問題6
問題
次の文を書き下し文にせよ。
以二五十歩一笑二百歩一。
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この文には、独立した2組の一二点があります。まず「五」「十」「歩」をそのままの順で読んでから、「以」に返ります(五十歩を以て)。続いて「百」「歩」をそのままの順で読んでから、「笑」に返ります(百歩を笑ふ)。
読む順は「五→十→歩→以→百→歩→笑」です。
答え:五十歩を以て百歩を笑ふ。
『孟子』にある、戦場で50歩逃げた者が、100歩逃げた者を臆病だと笑ったという例え話から生まれた言葉で、「自分のこともたなに上げて、似たような欠点を持つ他人を笑う」ことのたとえとして使われます。1つの文の中に、独立した一二点が2組現れる、良い練習例です。